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「自民党は役所任せの場当たり、無原則な政党だ」。このセリフが小沢一郎氏から出たところが面白いし、また重みがある。何しろ小沢氏といえば、47歳の若さで自民党幹事長を務め、将来の首相一番手と言われた人である。
自民党の隅々まで知り尽くし、役人の体質と行動様式を十分理解した上で、それを利用し、豪腕を振るった。今を時めく小泉首相も当時は「変わり者」だの「離れ狼」だのと言われ、ほとんど問題にされていなかった。「改革」を真っ先に口にしたのは小沢さんで、小泉さんよりずっと早い。
その小沢さんが「死に体」と言われる民主党の代表となった。民主党は岡田、前原と短期間に代表が代わったが、これまで日本をどのように変えて行くのかについて明確なイメージを国民に訴えることができないままで来た。日米・日中問題をはじめとした外交問題や財政再建、税制、社会福祉問題などで、自民党と同じような、ある点では自民党よりもっと保守的な姿勢も見え、野党としての存在意義が見出せなかった。
政権与党のおかしなところを糾す姿勢、アンチテーゼを持たぬ野党など意味がない。小沢氏が豪腕をどのように降るって「二大政党制」を構築するのか、見守って行きたい。
(寒河柳太郎)
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