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わらび新聞

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グループ訪問
おもちゃの病院 下蕨公民舘(復刊6号)


蕨市では様々なユニーク・グループが活動している。折に触れて取り上げていきたい。第1回目は「おもちゃの病院」。


9月9日(日)会場の下蕨公民館を覗くと、子ども連れの家族が5、6組。おもちやのお医者さんの前でかしこまっている。持ち込まれたのは、鳴らなくなった卓上ピアノ、動かないパンダ、吸い込まなくなったおもちゃの掃除機…。

院長の大島政猪さんは
「開院してから2年半になりますが、ほとんどすべての玩具が、電子化されています。精密化しているのに、加工技術はむしろ粗雑になりつつあるようです。分解しにくかったり、部品の供給を得られなかったり。この場で診断して、修理できないと、入院してもらうこともあります」

お医者さんは現在7人。手先が器用だったり、もと工場の現場にいたり、それぞれ子ども大好き人間だ。

「子どもはどの玩具にも捨てられない記憶があります。目の前で直すことで、ものを大切にする心を育てるきっかけになり、メカに興味を持ってもらえれば、こんな幸せはありません」と。


この病院、毎月第2日曜日午後1時半から。

 

〔特別寄稿〕蕨の将来を憂う(復刊7号)
小此木 勇

「さいたま市」が誕生したのに刺激されてか、指定都市の最低限人口を70万人に減らし、自治体合併を進めようとする政府の施策に追随しようとしてか、蕨・戸田両市の議員の内に、県南4市の合併を推進する動きがあるとの報道があった。市民はどのような対応が迫られるのだろうか。

今春、蕨市と戸田市の農業協同組合が合併した。蕨農協が吸収された形だ。農協は利益追求団体だし、構成員は自由意志で入会したのだから、名称がどうあろうと、不利益にならなければ、問題はない。

しかし自治体はこれとは異質である。不特定多数の住民の多岐にわたる社会生活に関わる政治的・経済的諸課題の対処、発展・向上が図られなければならない。一口に地方自治体というが、それぞれが長い歴史を持つ。構成員が名称に愛着を覚えるのも当然だ。

合併の動きは今始まったことではない。町に過ぎなかった頃、蕨と戸田を合わせて市制に移行する案が出された。経緯はともかく、戸田町議会が提案を否決、破談となった。あれから40余年、再び合併が画策されている。政府の意向に添いたいということかもしれないが、まずそれぞれの自治体が現在の施政上の問題点を指摘しあい、市民が求めている課題、将来の都市像、を見据えた上で、市民の理解と協力を求めるのが筋であろう。

議員だけの談合やトップダウンで合併が進められるならば市民の協力は得られまい。繰り返すが自治体には歴史に培われた市民感情があるのだ。
 
さて、僭越のそしりは覚悟して、私見を述べさせていただく。
第一に、蕨駅西口貨物操車場跡地問題。取得して既に10年余、利息だけで20億円近くを払っているのに利用のメドが立っていない。公正な形で競争入札で売却し市の負担を軽くしたとしても、都市景観や防災重視の観点を市当局がしっかり指導すれば、それなりの結果を得られるだろう。

第二に西口駅前通商店街の区画整理問題。不況のせいか、着工が遅れている。同時に一八番街区に指定された十銭屋セトモノ店からドーゼンまでの整理も協議が10数年続けられているままだ。市は、地元で話し合いが付くまで待っているつもりだろうか。流通構造の革命的な変化で、全国どこの商店街も、不振に陥っている。これまでのような商店街再生プランで果たして良いのだろうか。

これらを考え合わせると、18番街区だけが、生まれ変わっても、おそらく巨額の負債を抱え、期限内の償却が可能か否か、といった先行き不安がつきまとうであろう。

そこで私見を開陳させていただく。区画整理の代替地として取得した「大万マーケット」跡地と、山六セトモノ店前の駐車場を、区画整理区域内の商店に代替地として提供し、区画整理を促進してはどうだろうか。いま前進しなければ、商店街は衰退するばかりだ。

 

第21回婦人まつり
わたしたちのまちを考える(復刊7号)

9月29日午後市民会館で蕨市地域婦人団体連絡協議会(植田富美子会長)主催のシンポジウムに約130人が参加した。市の活性化のためのTMO構想がまとめられて初の市民集会。

田中市長、田中市議会議長、奥田県議会議員が挨拶、田中商工会議所会頭がTMO構想を説明、パネルディスカッションを行った。(敬称略)

塚越商店会・佐藤孝二
西口商店街とは違い、東口は若者の街に変身を遂げ、元気だ。「遊びにおいでよ」をスローガンにしたイベントへの参加も老人は少ない。TMO構想ではまずアーチの建て替え。駅前広場を広げようと五年間説得を続け、ようやく賛同者が出始めてきた。四市合併は商圏が広がり、賛成する。

商店街連合会・石田公夫
飲食店が多く、年寄り客が多い。駅前の1R跡地を一日楽しめる若者を呼べる町にする勉強中。連合会としては総合的なカードの導入を研究。

銀座商店街協組・滝沢勝三
最近は空き店舗は発生していない。駐車場となっている大万百貨店跡地利用と区画整理の完成によって新しい展開が可能だ。夕焼けセールを実施、2%を還元している。

中央商店会・鈴木光明
昔は御殿町が蕨の中心だったが、集客力はない。改革に地主も行政も熱心に取り組んでくれない。会合の出席率が悪く動きにくい。

中仙道蕨宿商振組・北條浩司
甦るための最後のチャンス。郵便局跡地の有効活用がカギ。もともと少数の若者が立ち上がった。小さなことからスタートしていけば、活性化できる。



会場からの質疑や意見。
*個店には単品買いやついで買いに行くだけ。ポイントカードもPR不足で団地族は知らないのでは。

*北町は大型スーパーに囲まれ商店街のまとまりがない。消費者としても商店側と話し合いを持ちたい。

*エコロジーの観点から買い物袋を持っていけば、ポイントをくれるとかいったサービスは出来ないか。

*個人商店は入りにくい。気軽に入れる店が欲しい。

*大型店が夜11時まで営業しているのに、個店は7時には閉まる。せっかくの街路灯も意味がない。



初のディスカッションを聞いて、蕨の活性化のための機関紙「わらび市民新聞」としては必ずしも満足できなかった。市内で買い物をしている主婦たちからもっと具体的な発言が出てくると思っていたからだ。
商店街の景況により温度差があったが、最初に着手すべきは、TMO構想をさらに絞り込み、全体の活性化の起爆剤となり、一般住民が参加しうる1つか2つのプロジェクトにすべてを賭けることではないか。
こうした討論の場を頻繁に開き、みんなで考えることが商店街を見直すきっかけにもなろう。地婦連の皆さんご苦労様でした。

 

喜びの表彰 永年の功績に対して(復刊8号)
東公民館(文部科学大臣・優良公民館表彰)
竹紫館(文部科学大臣・社会体育優良団体表彰)
児玉克江(花ノ本寿稀)氏(埼玉県・文化ともしび賞)
藤友はり絵協会(埼玉県・文化ともしび賞)
智内兄助氏(蕨市・けやき文化賞)
竹内忠作氏(日本善行賞・青少年指導)
徳丸八重子氏(日本善行賞・青少年指導)


この秋、蕨市内の諸活動に対して、数々の表彰が行われた。蕨市の活発な文化・スポーツ活動が花開いた感があり、さらに文化都市としての発展、活濯が期待される。

東公民館に対しては、永年にわたるすぐれた公民館活動が表彰の対象となり、運営委員長の上野梢さんが10月22日(月)皇居で天皇陛下にお言葉を賜る栄誉を受けた。

また少年たちに30年の長い間剣道を伝え続けてきた竹紫館は、10月5日社会体育優良団体として文部大臣表彰を受けた。

また埼玉県の「文化ともしび賞」に、永年地道な文化活動を続けたとして、日本舞踊家の児玉克江さんと藤友はり絵協会が受賞。

さらに蕨市の第18回「けやき文化賞」は3日市民会館で、市内在住の画家・智内兄助さんに贈られた。

社団法人・日本善行会の日本善行賞の青少年指導の部で竹内忠作氏と徳丸八重子氏が受賞、10月22日皇太子殿下の接見に出席した。

また3日、コミュニティ活動や行政に尽くした168人に対して自治功労者表彰式が行われ、田中市長から表彰状及び感謝状が授与された。

 

グループ訪問
障害児の学童保育を目指す
蕨げんきクラブ(復刊8号)
南公民館近くに毎週火曜日午後3時過ぎ、浦和養護学校からバスが着く。学校の授業を終えた何らかの障害を持つ児童11人が、嬉々として、飛び込んでくる。

市内の親たちが話し合って昨年暮れから、子どもたちを社会生活に溶け込ませようと蕨げんきクラブを結成した。同じ悩みを打ち明け合い、地域での安定したサポートを求めてのことだった。

小1から中3まで、初めは打ち解けにくかった子どもたちも、次第に仲間として成長し始めた。

代表の木澤悦子さんは「どんな子どもたちにも、学校や家庭以外でも安心できる場所が必要です。1人では遊びに行くことが難しい障害児にとって、学童保育がその役割をになってくれている間に、親は色々な仕事や、兄弟のための用事などが出来るのです」という。

手伝って、子どもと遊んでくれるボランティアも5人に増えた。「親以外の大人と接触することで、子どもも成長できるのです。」ともいう。南公民館には子どもが飛び回れる集会室もあるし、そばには公園もある。そして今も子どもたちと遊んでくれるボランティアを募集している。

公民館活動はこんな事にも利用されているのだ。木澤さんは「将来は、毎日を過ごせる学童保育が欲しいのです。現在県内で14ヵ所があり、親たちの手で運営されていますが、まだまだ不十分です。力を合わせて蕨地区での実現をめざしています」と締めくくった。

 

戸田で合併をめぐり市民フォーラム(復刊9号)

12月9日午後、戸田市文化会館で県南都市問題協議会が主催して開かれ、
約1200人が参加した。

まず紺谷典子・日本証券経済研究所主任研究員が「合併に伴う地域の活性化」と題して講演、主としてマクロ経済の立場から、現在行われている構造改革は、経済を縮小均衡からデフレへと誘導するもので、失政であると非難、金利と地価が安い現在こそ社会資本への投資をすべきだ。地方自治については合併は手段にすぎない、民に出来ないことをするのが国や自治体の役目であり、その目的が問われるのだ、と強調した。

この後パネルデイスカッションでは、野口晴久・埼玉新聞編集局長が
コーディネーターとなり、経済界からの合併賛成の論者と、合併に強く
疑問を投げかける主婦、合併推進のキャンペーンを行っている総務省の
高島・行政体制整備室長との間で、熱のこもった論戦が続いた。

最後には、合併のメリット、デメリットが俎上に上がったが、高島氏が自治体
を横成するコミュニティーの役割などを例に挙げて、デメリットは必ず克服でき
る、早急に法定合併協議会を造り、問題点を洗い出す必要がある、と強調した。

 

社会福祉大会 盛大に開催(復刊9号)

「ボランティア国際年」を記念して、12月2日(日)第23回蕨市社会福祉大会と第12回ふれあい広場が市民会館と中央公民館で開かれた。大会では老人介護や地域福祉の永年貢献した119団体と32個人に表彰状や感謝状が贈られた。

この後、「社会福祉法が制定されて50年だが、少子高齢化と厳しい社会経済情勢で新たな問題が発生している。本市は思いやりでみんなが安心して生活できる社会を目指し、ボランティア活動を推進してきた。さらに関係者の総意を結集して、様々なニーズの解決に取り組む」との大会宣言を採択した。

公民館の会場では、朝から夕方まで、点字教室や手話サークルなど各ボランティア団体が活動の説明や手作り品の販売などを行い、多くの参加者で賑わい続けた。

また蕨駅西口から市民会館まで「車椅子・アイマスク・白杖」の体験パレード も行われ、在日朝鮮人北関東歌舞団の歌と踊りが披露された。

 


第56回 蕨市成年式(復刊10号)

14日成人の日、コンクレレホールで成年式が行われた。市内でことし成年に達したのは759人。11時の開会には、和服で着飾った多くの女性、背広姿の男性でほぼ満席。9名の実行委員の司会で、主催者・来賓の挨拶が簡潔に続いた。

「青年の主張」では東中出身の伊野浩史君が「自分の考えを堂々と主張し、古く暗い世相を打破し、新しい風を巻き起こしたい。あとは行動あるのみ。仲間と力を合わせていきたい」。同中出身の栗田瑞穂さんは「未来の夢を思い描く時 <人間は目に見えない真剣を持っている。困難に立ち向かい、剣を振りかざし抜くことを恐れるな> という恩師の言葉を思い出す。夢と希望の21世紀は若者が創り出す」。それぞれ力強く挨拶した。

 

グループ訪問
視覚障害者のための点字ボランティアサークル「あじさい」(復刊10号)

点字サークル「あじさい」(代表者・萩原治子さん)は、昨年暮、創立25周年を迎えた。市内のボランティアグループとして、最も長い歴史を持つ。現在は30歳から84歳までの女性29人、男性3人が家庭でパソコンを駆使して点字文書を作っている。

創立メンバーの一人、松村雅子さんは「昔は点字板を使っての手書き作業でした。10年くらい前からパソコンで入力できるようになりました。好きな時間に家庭で作業できるので、一寸経験を積めば誰でも、点訳できます」という。

蕨には点字を必要とする障害者の方が140人ほどいる。希望に応じて点訳をするが、小説などよりも、教科書や参考書を頼まれることが多いとのこと。小学校の総合学習の時間に点字を指導するケースもあり、理解が深まりつつある。

「年4回、花便りみたいなニュースを作ると、みんな喜んでくれます。でもメンバーが次第に高齢化しているのと、用紙代を自弁するのが悩みの種です」。グループでは毎週金曜朝、南公民館で情報交換をしている。覗いてみたら如何。

 

 

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