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蕨駅西口地区の再開発事業は、平成7年2月に埼玉県知事の裁定が下り、都市計画が決定していた。しかし、その後の社会経済状況が大きく変化したため、内容を見直し変更することになった。
再開発事業見直しの経緯
蕨市都市整備部市街地開発室は、11月15日午後7時から旭町公民館で、都市計画変更(案)の説明会を開催した。会場には再開発地区の地権者など約50人の市民が出席し、市の説明や質疑などで論議が白熱、9時過ぎまで続けられた。
そもそも駅西口再開発の検討は、昭和59年に蕨貨物駅が廃止されたことに始まる。平成2年に「蕨駅西口周辺再開発基本計画」が策定され、平成4年には蕨市の土地開発公社が貨物跡地を購入した。その後、この事業は市の総合振興計画のシンボルプロジェクトに位置づけられ、平成7年に都市計画が決定されたが、バブル経済の崩壊による景気の低迷でその実現性が危ぶまれ、見直しを迫られることになった。
平成12年2月「蕨市公共事業評価監視委員会」は、「事業の必要性は認め、継続とするものの抜本的見直しが必要」との答申を市長に提出。市は平成12年度から本格的な事業計画の見直しを始めるため「蕨駅西口市街地再開発事業推進検討委員会」を立ち上げ、14年4月に見直し方針の報告書をまとめた。第1期の事業開始は、平成16年度を目標としていたが、合併問題等に引きずられ現在に至ったわけである。
計画の主な変更点
蕨駅西口には、市の玄関口にふさわしい景観や、中心市街地としてのにぎわい、市民生活に役立つ便利な施設などが求められる。とはいえ、市の財政状況が行き詰まるなかで、事業の実現性が厳しく問われる現状を踏まえ、変更が行われた。
まず、再開発区域の縮小である。現在、自転車駐輪場として利用されている部分を除外し、再開発とは別に整備する。事業展開は計画施設の同時一括整備ではなく、順次段階的に進める。建築予定敷地を3分割し、3工区に分けて1工区5年、計15年かけて整備する。建物用途の変更も行なう。当初、ホテルや大型商業施設の誘致を計画したが実現せず、公共施設や住宅に重点が置かれた。住宅は250戸から580戸に倍増。公共施設としては駅型保育園や高齢者向け施設などが想定される。
事業主体は、市ではなく組合施行となる。まず準備組合が組織されるが、第1工区の地権者11組のうち9名がすでに加入を了承している。第1区の総事業規模は80〜85億円、市の予算は4億7千万程度になる見込みである。
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