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IT産業がもてはやされる昨今、蕨市のIT事情はどうなっているのだろうか。17年度、学びあいカレッジのIT講座受講者は延べ2千7百人に上る。
国の「IT基本法」や「e-Japan重点計画」に基づき、中央省庁は「電子政府」の実現に取り組んでおり、地方自治体においても「電子市役所」に向けた施策の実施が求められている。
蕨市では「行政経営戦略プラン」の中で情報通信基盤の整備や情報サービスの提供に努め、行政事務の効率化・迅速化、サービスの質的向上を図るとしている。新しい行政経営の仕組みを確立していくには情報化の推進は避けて通れない課題だが、現在の市のレベルはどうなっているのだろうか。
■e都市ランキング
日経BP社は毎年、市区町村の情報化進展度を評価する「e都市ランキング」を発表している。アンケートを実施して集計分析したものだ。自治体にとって、インターネットでの情報・サービスの提供やIT技術を駆使して業務を効率化する「行政の情報化」は必要不可欠の取り組みとなっている。住民にとってもどこで暮らすかで利用できる行政サービスの質や生活の安全度が違ってくるとすれば関心を払わざるをえない。
蕨市は調査対象2091の市区町村の392番目、市の中では真ん中あたりだ。ちなみに1位は西宮市で、戸田市は11位、川口市は132位となっている。評価項目は5つ、情報・サービス、アクセシビリティ、庁内情報化、情報化政策、セキュリティである。住民基本台帳や庁内LANなど基本的システムの整備はすんで、電子入札が始まり、申請届出等の電子申請も運用が開始される。少ない予算でよく進められている。
ところが、費用と人手が掛かる情報・サービスの面ではやや遅れているといえる。最近ではインターネットで提供する情報・サービスが増えており、公共施設の予約や図書館の貸し出し予約、粗大ゴミ収集の申し込み(練馬区)まである。迅速な情報提供で防災に役立てようとする自治体も多く(52%)、携帯電話で利用できれば安心だ。蕨市ではこれらのサービスに鋭意取り組んでいるところだ。
■情報デバイド(格差)の解消
インターネット白書2005(財団法人インターネット協会)によれば日本のインターネット人口は7千万人、自宅でのインターネット利用世帯は55%になっている。インターネットが便利になればなるほど、使える人と使えない人の間で差が広がってしまう。パソコンなんてやったことがないという高齢者や家庭の主婦はどうしたらよいのだろうか。蕨市では「わらび学びあいカレッジ」という強力な学習システムが提供されている。17年度はIT系43講座を延べ2千7百人が受講しており、4月から19講座が始まる。初めての方のためのパソコン講座もあるので挑戦してみてはどうだろうか。
■市内のIT環境
中央公民館1階にパソコンルームがある。最新のパソコンが22台設置され、IT系講座や7つあるクラブの活動に利用されている。また、スケジュールの合間をぬって、個人にも開放されている(広報わらびのお知らせに掲載)。といっても教えてくれる人がいなくては困る。その助っ人は、教育委員会が立ち上げた「蕨パソコン支援隊」(重富巧社長)だ。学びあいカレッジのインストラクターや学校支援者、公募で参加した人など20人ほどで、経験豊富なメンバーは大変親切だと評価が高い。
市内の小・中学校には各40台のパソコンが設置されている。管理面で個人への開放は難しいが、各小学校や1中・2中では開放講座が開かれており、蕨高や武南高ではやや高度な開放講座が開かれ、800名以上の人が参加している。
■通信環境では先進都市
インターネットをストレスなく使うには、従来の電話回線より高速な通信ネットワークをに接続する必要がある。市内ではADSL回線、ケーブルテレビ、光ファイバー接続の3つがある。もっとも高速なのはNTT東日本などが提供する光ケーブル(1ギガタイプ)だ。現在のところ料金も高いが将来性は一番。もしケーブルテレビ(WINK)を利用しているなら、そのインターネットサービスを使うのが手っ取り早い。速度も3種類あって自由に選べる。古くから利用されているのがADSLだ。ただ、市内にはNTT基地局がないので場所によっては速度が十分出ないという難点はあるが、料金は安い。ネットワークサービスにはそれぞれ特徴があるので、よく調べてから使うようにしたい。
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